【演技紹介No.15】『Sinnerman』 ー ジェイソン・ブラウン選手の20-21年SP使用曲

こんにちは、まるです!

オリンピックシーズン突入まであと数日。
今シーズンは練習環境が厳しい状況が続きましたが、どのプログラムもそれを感じさせない個性輝くものばかりでした。

今回は、私が狂ったように見入っていた
ジェイソン・ブラウン選手の
20-21年ショートプログラム
『Sinnerman』(シナーマン)

4回転なしで100点超えたのも納得、SNSでも大きく話題になった名作で使用されたこの曲と、過去にこの曲を使ったプログラムをご紹介します!

私はブラウン選手の演技で初めてこの曲を知りましたが、過去にも素敵なプログラムがいくつも!


※ あくまで私の視点・感性を基準に
 紹介していますので、ご参考までに;)
 皆様それぞれの感じ方をお楽しみください

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『Sinnerman』という曲について

『Sinnerman』(シナーマン)はアメリカの歌手Nina Simone (ニーナ・シモン) によって歌われた曲です。
日本語で『罪人』という意味を持つ言葉とのこと。

Nina Simone (ニーナ・シモン)は、低くて艶のあるパワフルな声が魅力的なシンガーで、歴史上最も偉大な100人のシンガーにも選ばれています。

数多くの名曲を遺しており、フィギュアスケートでも『Sinnerman』の他に
『I Put A Smell On You』
『Feeling Good』
などが使われてきました。

『Feeling Good』はみんな大好きマイケル・ブーブレが歌っているものがよく使われています!

おすすめプログラム

それではこの曲を使ったプログラムを紹介していきます!

ルール的な観点も織り交ぜて
紹介していきます!
演技構成点の解説は \こちら/

各演技は
選手名 (英語) 年度 SP(またはFS)
等でYoutubeで検索してみてください♩


※ あくまで私の視点・感性を基準に紹介していますので、ご参考までに;)
 皆様それぞれの感じ方をお楽しみください♩

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岩野 桃亜 選手

Moa Iwano (2019-20 SP)
おすすめ演技
Gdansk 2019
(2019ジュニアグランプリシリーズ)

Moa Iwano (JPN) | Ladies Short Program | Gdansk 2019
注目ポイント
  • 圧巻のステップ
    解説が言葉に詰まるほどのステップ。とにかくすごいです。
  • 目が離せないパフォーマンス (PE)
    目線、表情、体とスケートの使い方、、、全部が表現として一体化した、まさに「作品」

★圧巻のステップ

足元はステップをしっかり踏みながら、あれだけ大きく体幹や腕、首、顔を動かして、しかも表現として「魅せて」いる
技術的にも素晴らしいのですが、それ以上にパフォーマンスとして目が離せません!!

ちなみに足元+2箇所以上(上体と顔、目線と手など)を同時に動かすと難易度が一気に上がるのですが、それを流れるようにこなしています…恐るべし…

「これが岩野桃亜さんか…」と思わず感嘆が漏れます。ステップだけで30回は見てますね。。


パフォーマンス

深くてぐ〜っと入るスケーティング絶妙な音のタイミングの取り方体の使い方目線に表情にと、、、
どれも意識が行き届いている上に全てが連動しているので、どの瞬間、どのシンプルな動き一つをとっても様になります。

パフォーマンスの採点基準について知りたい方はこちらをご覧ください♪


ブノワ・リショーさんの振付です!
こんなに素晴らしい作品を生み出してくれて感謝感激です!!

〜 使用曲 〜
・ I Put A Spell On You
・ Sinnerman

ナム・ニューエン 選手

Nam Nguyen (2014-15 SP)
おすすめ演技
2015 Worlds Men SP

注目ポイント

★音楽表現 (IN)

この曲はいろんな楽器や音が聴こえてきますが、かなり細かい音まで拾っています
また、こうした音を
フリーレッグや手首のちょっとした使い方
絶妙な間の取り方でうま〜く表現している
ので、とてもおしゃれなプログラムに仕上がっています。

音楽表現の採点基準について知りたい方は
\こちら/をご覧ください♪


★魅せるパフォーマンス

音の取り方だけでなく、止めるところは止めたり、力を抜いたり緩めたりと、
動作にキレとめりはりがあって見る側を飽きさせない、「魅せる」演技になっていると感じました。

パフォーマンスの採点基準について知りたい方は
\こちら/をご覧ください♪

彼自身が魅せたい姿勢、動作が伝わってくるプログラムですね。


ジェフリー・バトルさんの振付です!

ジェイソン・ブラウン 選手

Jason Brown (2020-21 SP)
おすすめ演技
2021 World Championships SP

注目ポイント(本音を言うと全部)
  • パフォーマンス(PE)
    洗練されていない動き・姿勢が一瞬たりとも無い。エレメンツ含め、信じられない完成度。
  • 振付と構成
    オリジナリティしか感じられない振付…。全身の使いっぷりもさすがとしか言えません。

★パフォーマンス

最初のポーズからして「普通のプログラムではない感」ムンムンです。
1つ1つのポジションがとても奇抜で独創的で。次に何が繰り出されるのかと、緊張とワクワクが止まりません!

また、表情の動きが少なく、一見「無機質さ、無感情さ」を感じますが、
無言の強い訴えのようなパワーを感じる、そんなプログラムだと思いました。

エレメンツを含め、全てにおいて完成度の高い演技です!!

パフォーマンスの採点基準について知りたい方は
\こちら/ をご覧ください♪


★振付と構成


もう私が言うまでもないのですが、、、
とにかく振付が独創的でオリジナリティに溢れてます
音楽と切り離される瞬間は1秒たりともありません
もはや何もしている部分がなさすぎる、かついとも自然にこなすので、「難しそう感」が薄れるくらいです。


また、体幹と全身を大きく使った多次元的な動作もさすがとしか言えません。
地上で真似すると、その凄さが一層わかります!

振付・構成の採点基準について知りたい方は
\こちら/ をご覧ください♪

振付や演技ではなく、
ジャンプ・スピン・スケーティング
どれも1つ1つのクオリティが本当に高く、お手本のようです。
びしっと決まる伸びのあるチェックは見ていてため息が出ますね。


間違いなく歴史に残る名プログラムの1つです。
芸術作品として語り継がれていってほしいです!!

ロヒーン・ワードさんの振付です。

最後に

いかがでしたか?
個人的にとても興味深かったことが2点ありました。

  • 岩野選手、ニューエン選手の演技が「表情の豊かさ」「情熱」などの感情的な要素が目立っていたのに対して、
    ブラウン選手の演技はどこか「無機質」「無感情」と真逆の印象を受けたこと
  • 振付師、選手それぞれの個性と曲の捉え方の違いが驚くほどプログラムに反映されていて、
    3つともベクトルが全く違う作品になっていたこと

選手と振付師の新たな魅力を見れた気がします!欲を言えばそれそれどんな解釈をしているのか聞いてみたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました:)

こちらの プログラム使用曲集 には
フィギュアでよく使用される楽曲のリスト

を載せています!
各楽曲のおすすめプログラムを随時紹介予定です♩

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