こんにちは、まるです!
フィギュアスケートで使われる
定番中の定番曲、白鳥の湖。
今回はエキジビションの
おすすめナンバーを紹介します!

エキジビションは試合と違い
『表現・観客に魅せる事』
に重きをおいているので、
心置きなくパフォーマンスや
表現を楽しめます!
羽生選手のホワイト・レジェンド(2012EX)は
こちらでご紹介しています♩
フィギュアスケートと白鳥の湖
白鳥の湖、映画ブラック・スワンの
- 曲の概要
- スケート的な観点から見た曲紹介、
- おすすめプログラム
はこちらの記事をご覧ください♩
おすすめプログラム
それではおすすめプログラムを
紹介していきます!

ルール的な観点も織り交ぜて
紹介していきます!
演技構成点の解説は \こちら/
各演技は、記載の
選手名 (英語) 年度 SP(またはFS)
等でYoutubeで検索してみてください♩
※ あくまで私の視点・感性を基準に
紹介していますので、ご参考までに;)
皆様それぞれの感じ方をお楽しみください♩
町田樹 選手
Tatsuki Machida
2017 Ex
おすすめ演技…
★2017 CaOI (解説付き)★
(カーニバル オン アイス)
町田選手の意図を映し出す
美しい動作と情感溢れる表現力、
そこに高いスケーティング技術が
見事に融合した大作です。
美しい所作は言わずもがな、
スケーティングスキルの面でも
非常に素晴らしいです!
体幹に大きく影響を与える動きでも
足元が全然ぶれません。
全身のコントロール力や
確かなバランス感覚によって
なせる技です。
また、体の動きだけでなく、
難しいステップやターン、
細かなエッジワークなども
至るところに組み込まれており、
足元だけ見ていても楽しめます!
スケーティングスキルについては \こちら/
特に印象に残ったのは、上記動画の
- 3’40”-で 音楽が激しさを増すと共に
動きもより速くダイナミックに - 4’17”の目を見張る長距離ツイズル
トレースが美しすぎます…!
ちなみにフリーレッグを前に置くだけで
はるかに難しくなります!! - 5’44″に至ってはもはや
ステップシークエンス。
レベル3取れます。
です!

フィギュアのパフォーマンスは
確かなスケート技術の上に
成り立つものだと
改めて感じますね。
太田由希奈 選手
Yukina Ota
2006-07シーズン SP・EX
おすすめ演技…
★2006 Dreams on Ice★
指先から体幹、つま先に至るまで、
一挙手一投足が美しく、見惚れます。
とてもですが、私の言葉では
その美しさを言い表せません…
解説の荒川静香さんも、
『これだけ所作が綺麗な、
本当にクラシックバレエを
そのまま氷上で体現している
選手はそういない』
と絶賛しています。
あと、個人的には太田由希奈さんの
柔軟性としなやかさが際立つ、
美しいポジションの
レイバックスピンが大好きです!
腰から反っているからなのか、
太田選手のレイバックスピンは
一線を画するものがあります。
優雅なひと時を感じられる一本でした。
ルシンダ・ルー選手
Lucinda Ruh
2002 EX
おすすめ演技…
★2002 Exhibition★
ポジション、軸、安定した速さ。
スピンが完全に表現の一部です。
柔らかでのびやかな音楽に合った
しなやかで優雅な動作に魅せられます。
そしてルシンダ・ルー選手といえば、
見所はやはりスピンです!
ポジションの美しさはさることながら、
形を変えても軸が全くブレません。
1つ目のレイバックは加速しますし、
2’24”の足換え後のシットスピンも
あれだけ遠心力や重心の
影響を受ける姿勢変更をしながら、
1点で回り続けています。
ルシンダ・ルー選手は以前
佐藤信夫コーチの元で
習っていたそうで、
小塚崇彦さんもそのスピンを絶賛しています。
普通はみんな、ループの連続みたいなものであって、同じ場所でなるべく小さな円を描いて回るという感じなのですが、ルシンダのスピンは、円を描いているようには見えない、点で回っているように見えるものなんです。一言でいうと、”軸が細い”ということではあるのですが、すごく不思議な感じです。
小塚崇彦(2019)『フィギュアスケート 氷の上で感じた世界』扶桑社(256) より引用
鈴木明子 選手
Akiko Suzuki
2016・19(再演) EX
おすすめ演技…
★2019 CaOI★
(カーニバル オン アイス)
鈴木選手の表現の意図が
一つ一つの動作、表情、視線
全てに反映されています。
鋭く妖艶な表情や視線、
繊細でありながらダイナミックな動作、
雰囲気を作り出す絶妙なめりはり…
鈴木選手の音楽の解釈や感性が
見事に表現として反映されています。
知性の表出そのものです…!
“知性の表出”の解説は \こちら(PE)/
また、体の動きだけでなく、
ディープエッジやステップなどの
スケーティングでも音楽を表現しています。
特に印象に残ったのは、上記の動画の
- フレーズ毎にガラリと変わる雰囲気
(1’12″と1’52”) - 0’55”-1’20”のスケーティングと
体の動き両方で表現している部分 - 1’42”-46″のフォアアウト〜
バックインのスケーティングスキルが
滲み出るディープエッジ
です!
こちらは2016年のナンバーの再演ですが、
当時よりさらに強く、妖しく、
表現が洗練されています。

同じ振付でも、動作一つで
パフォーマンスが大きく
変わる事がよく分かります!
2016CaOIと見比べてみて下さい。
(クリックでリンクにとびます)
最後に
いかがでしたか?
同じ曲を使った演技でも、
選手の個性やその時その時の意図によって
全く違う作品になりますよね。

表現したい『白鳥』によって
こんなにも表現や
パフォーマンスが変わるのか!
と私自身非常に感銘を受けました。
また、本記事では私自身の感性に
基づいて魅力をお伝えしています。
このプログラム紹介を通じて、ぜひ
あなた自身の感性や
新たな魅力の発見を
楽しんでいただければと思います♩
次回は『死の舞踏』を予定しています!
こちらの プログラム使用曲集 には
フィギュアでよく使用される楽曲のリスト
を載せています!
各楽曲のおすすめプログラムを随時紹介予定です♩
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