【演技紹介 No.5】リスト作曲『死の舞踏』

こんにちは、まるです!


名前だけ見ると少し不吉感がある…
『死の舞踏』

…ですが一度知ってしまえば
曲名を見るたびに

『おっ!死の舞踏だ!!』

とわくわくする方も
多いのではないでしょうか?


今回は
リスト作曲の『死の舞踏』
曲の概要とおすすめプログラム
を紹介します!

サン・サーンスの『死の舞踏』は
後日紹介していきます:)

※ あくまで私の視点・感性を基準に
 紹介していますので、ご参考までに;)
 皆様それぞれの感じ方をお楽しみください

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リスト『死の舞踏』の概要

『死の舞踏』(しのぶとう、独:Totentanz)S.126 は、フランツ・リストの作曲したピアノ独奏を伴う管弦楽曲。原題は「死の舞踏-『怒りの日』によるパラフレーズ」(Totentanz – Paraphrase über “Dies irae”)であり、その名の通りグレゴリオ聖歌の『怒りの日』の旋律を用いた一種のパラフレーズである。 弟子のハンス・フォン・ビューローに献呈。(中略)
曲は、ピアノとティンパニのグロテスクな反復に伴われた管楽器・低音弦による『怒りの日』の旋律で幕を開け、短いカデンツァとピアノよる主題呈示の後、5つの変奏を経て、コーダを兼ねる最後の変奏で劇的な終結を迎える。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フィギュアスケートとリスト『死の舞踏』

ここからは、私まるの
フィギュアスケート的な視点から
リスト『死の舞踏』を紹介します!

曲・音楽の解釈について

フィギュアスケートでは、
クロアチア出身のピアニストである
マキシム (Maksim Mrvica) が
演奏した約4分半の音源

よく使われます。

のちに紹介する2名も
マキシムの曲を使用しています!


基本的に
同じ構成の旋律が伴奏を変えて
全部で7回演奏されます
伴奏によって結構雰囲気が違うので、
組み合わせ方で印象も変わります!

音楽の特徴、フィーリングとしては

  • テンポは速め
  • 一音一音が強く、激しさを感じさせる
    まるで音の洪水…
  • おどろおどろしさを感じる
    メロディもあるが、
  • 暗さ << 激情という感覚
  • 終始盛り上がりっぱなし

と個人的には感じました。


音源としての使いやすさに関しては、
一区切りが15秒 〜 43秒と短いので、
どの級の方でも使いやすいと思います。

ただ3分以上のプログラムですと、

同じ旋律の繰り返しに
少し飽きてしまったり

終始盛り上がり続ける音楽に
滑る方も見る方も
かなり疲れそうなので(暴言)

2分40秒のSPで使うか、
FSなら他の曲と組み合わせて使う方が
おすすめです!

実際にローカル大会でも
この曲だけで3分以上の

プログラムはあまり
見たことがありません…


音の取りやすさは、
一音一音がはっきりしており、
ビートもよく聞こえるので、
取れる・取りやすい音が多いと思います。

音楽の解釈 (IN)の解説はこちら /

振付・表現について

振付に関しては、
ふんわり柔らかなバレエの動作〜
というよりは、

エネルギーやパワーを感じさせる
強い・速い・直線的な動作
や、
空間いっぱいに全身を大きく使った
ダイナミックな動作
を組み込んだ
振付がよく見られます。

また、音楽のテンポが速いので
伸びやかなエッジワークよりも
細かいフットワーク
を見せる方が
『曲に合っている』と感じさせます。


表情や目線などは、
不敵な笑みを浮かべる人もいれば、
激しい苦悩を表現していたりと、
選手の音楽の捉え方によって様々です。

パフォーマンス(PE)構成(CO)の解説はこちら /

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おすすめプログラム

それではおすすめプログラムを
紹介していきます!

ルール的な観点も織り交ぜて
紹介していきます!
演技構成点の解説は \こちら/

各演技は
選手名 (英語) 年度 SP(またはFS)
等でYoutubeで検索してみてください♩


※ あくまで私の視点・感性を基準に
 紹介していますので、ご参考までに;)
 皆様それぞれの感じ方をお楽しみください♩

イリーナ・スルツカヤ 選手

Irina Sultskaya
2005-06シーズンSP
おすすめ演技
2006 オリンピック SP


パワーあふれるスケートと
終始エネルギーに満ちた演技に圧倒されます。


まず、演技が始まって最初の数歩。
あの直線的な動きであの加速…

氷を押す脚力の強さ
氷に力を上手く伝える技術
加えて激しく大きく動きながら、
パフォーマンスを落とさず
2分40秒ぶっ通しで滑り切る
筋力と体力。
信じられません…!


また、個人的に印象に残ったのは

バックインスリー → 2A です!

これ…見た目以上に相当難しいです。

個人的には
カウンター →アクセル より
難しいのではないかと
思いました
…!

ターンとしてはスリーターンの方が
難易度は低いですが、
カウンターの方が

ターン後の腰や肩、重心の位置が
アクセルの踏切時のそれと近いので、
スリーターンの方が全身と重心の
コントロールを要する

ように感じます。

画面越しでもパワーが伝わる
素敵な演技でした!

織田信成 選手

Nobunari Oda
2009-10シーズンSP
おすすめ演技
2009 グランプリファイナル SP


速い・強い・エネルギー溢れる
音楽に合わせて
全身は大きく、足元は細かに
巧みにコントロールしています。


まず、比較的音が優しい前半と、
音楽が速く・激しくなる中盤以降とで
動作の強弱、めりはりが全然違います。


そしてステップは必見です!!

音楽に合わせてあれだけ
体をひねったり、跳んだり、
体幹に影響を与える動作をしたり
そして足元を細かく動かしていながら、
ほとんどのターンを
正しいエッジで踏めています


細かいステップだと
一つのターンをきっちりやりきる前に
次の準備動作に入らないといけないので、
どうしてもターンがとんだり、甘くなりがちです。


普通に見ていても
かっこいいステップですが、
技術的にもさすがだと感じました。

しかしこの着氷の
柔らかさと伸び…
どんな膝をしているのでしょう…


ニコライ・モロゾフさんの振付です。

最後に

いかがでしたか?

どちらも溢れんばかりの
パワーやエネルギーを感じる
迫力ある演技でしたね。

最近はサン・サーンスの
死の舞踏の方がよく見かけますが、
こちらを見かけると
『こっちもかっこいいんだよな〜!!』
という気持ちになります(照)


かっこいい雰囲気の曲
チャレンジしてみたい方、
短めの分数でもいい感じ
編集できる曲を探している方は、
候補としておすすめです!


次回は
サン・サーンスの『死の舞踏』
を紹介予定です♩

こちらの プログラム使用曲集 には
フィギュアでよく使用される楽曲のリスト

を載せています!
各楽曲のおすすめプログラムを随時紹介予定です♩

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