こんにちは、まるです!
「新しい技を習得したい」
一つ、また一つと新しい技に
チャレンジしたくなるのは
スケーターの性ですよね。
今回は比較的チャレンジしやすい
シットスピンのバリエーションの1つ、
シット・サイドウェイズ(以下シット・サイド)
を習得するために、
- レベルを獲得するためのポイント
- ぶつかりがちな3つ壁
- うまくいくためのコツ
をご紹介します♪
シットスピンとバリエーションの定義
シットサイドについて語る前に、まずは
- シット姿勢
- 難しいバリエーション
- シット姿勢の難しいバリエーションの種類
の定義を確認しましょう!
-シット姿勢(スケーティング・レッグの大腿部が少なくとも氷面に平行)
テクニカルパネルハンドブック(シングル) 2020/2021版 より引用
難しいバリエーションとは、身体の部分すなわち脚、腕、手、頭の動きが大きな肉体的強さや柔軟性を要し、体幹部のバランスに影響を与えるものである。いかなる難しいバリエーションも数えられるためには2回転保持しなければならない。
テクニカルパネルハンドブック(シングル) 2020/2021版 より引用
シット姿勢としてはフリー・レッグの位置を基にして3カテゴリーがある:
テクニカルパネルハンドブック(シングル) 2020/2021版 より引用
-(SF) シット・フォワード:
フリー・レッグが前方にある
-(SS) シット・サイドウェイズ:
フリー・レッグが側方にある
-(SB) シット・ビハインド:
フリー・レッグが後方にある
つまり、レベル獲得のためには
以下の3つがポイントとなります。
- フリーレッグが側方にあること
- 体幹部のバランスに影響を与える姿勢であること
- 上記を満たした上でシット姿勢を維持して2回転回ること
シット・サイドの3つの壁
難しいバリエーションと言われるだけあり、
シットスピンが難なくできる方でも
なかなか一筋縄では行かないかもしれません。
ここで、シット・サイドで直面しがちな3つの壁をご紹介します!
①フリーレッグが前方にあるまま
シットスピンの基本姿勢ではフリーレッグが外を向きますが(内腿が上側)、
シット・サイドでは多くの場合に内向きになります(外ももが上側)。
しかしフリーレッグの向きが変わっただけで実は脚が前方にあるまま、
というケースがあります。
②回転軸が太くなり、失速する
脚を側方に出すと、重心が
軸足の上→両足の間(インサイド)寄りに移りやすくなります。
インサイドに落ちると回転軸が太くなるので、回転の速さも遅くなります。
③姿勢の維持が体力的・筋力的にハード
②で解説したように、脚を側方に出すと重心がインサイドに落ちやすくなります。
それをがんばって軸足の上に重心をキープしようとすると、
工夫なしでは姿勢の維持が筋力的にハードになります。
かなり足にきます。
このままではプログラムに入れようものなら
体力を大幅に奪われます…
ここからは、3つの壁に当てはまる方に実践いただきたいコツを解説します!
シット・サイドのコツのご紹介
3つの壁に思い当たる節がある方に意識していただきたいコツは、
ひねりを味方につける事 です!
具体的には、
- 腰のひねりを使ってフリーレッグを側方に位置させ、
- 肩のひねりを使って重心と回転軸を軸足の上にキープしやすくする
という事です。
サイド姿勢に移行する時は
フリーレッグを前から横に動かすのではなく、
腰(軸足)をひねることで両足の位置関係を前後 → 左右に変える
ことを意識してみてください!
肩のひねりの目安は
右肩が左膝に触れるくらいまで、
左肩を思いきり進行方向に引き続けるような感覚を意識してみてください♪
最後に
いかがでしたか?
一見難しく見える、「ひねり」の利用。
うまく使えると
重心が足の上にきやすくなるためか、
シットサイドの姿勢のキープも
筋力的に全然きつくありません。
シットスピンが難なくできる体幹力があれば、
十分習得できます!
また、ひねる時に進行方向に左肩を引く力で
スピンの回転がサポートされるようにも感じます。
シットスピンのバリエーションに
これからチャレンジする方も、
何となくうまくいかない方も、
ぜひ一度試してみてください♪
また、スピンを総合的に上達させたい方は体幹の強化もおすすめなので、
ぜひこちらもご覧ください^^
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!