【演技構成点】スケーティングスキルを徹底解説!

こんにちは、まるです! 


風を切るような
速く柔らかなスケーティング。

氷の裏から磁石で引いているような

滑らかなスケーティング。

ただ滑ってるだけなのに目で追ってしまう…
そんな経験はありませんか?

美しいスケーティングはそれだけで
見る人を魅了しますよね。
私はときめきすら感じます(照)


ところで『スケーティングスキル』と聞くと、
どのような技術を思い浮かべますか?

また、スケーティングスキルを上げるために
何を意識して、どのような練習をしていますか?

スケーティングへの理解を深める事で
普段から意識できる事が大きく変わり、
練習の精度もぐんと上がります。

という事で、本日は
スケーティングスキルについて、
定義を見ながら詳しく説明していきます!

最後におすすめのお手本プログラムも
紹介しています。

本日のテーマ
  • スケーティングスキルって?
  • スケーティングが上手な人の共通点


全部読んでいただきたいところですが、
かなり長いので目次で気になるところから見てみてください♩

スポンサーリンク

スケーティングスキルの定義と評価基準

スケーティングスキルは以下のように定義されています。

総合的なクリーンさや確実性、スケーティングの諸手段(エッジ、ステップ、ターン等)を自在に駆使することで示されるエッジ・コントロールや氷上における流れ、明確な技術、無理のない加速やスピード変化を指す。

評価基準は以下;

・ディープ・エッジ、ステップ、ターン

・バランス、リズミカルな膝の動き、足運びの正確さ

・流れ(滑らかな動き)と滑り(エッジの推進)

・パワー、スピード、加減速の多彩な利用

・あらゆる方向へのスケーティング

・片足でのスケーティング

2019 プログラムコンポーネンツチャート より引用

スケーティングスキルの評価基準の詳細

各評価基準について、もう少し詳しく見てみましょう!

ディープ・エッジ、ステップ、ターン

皆様ご存知の通り、
ディープエッジに乗ることや
ターン、ステップを正確にこなす事は
非常に高い技術力を要します。

例えばクロスやスイングロール、
イーグル等の基本的な動きでも
エッジの深さによって全く別物に見えます
し、
ステップ中のループターンひとつ見ても
その人のエッジ・コントロール力が分かります。

バランス、リズミカルな膝の動き、足運びの正確さ

バランス

バランスとは、いわゆる
バランス感覚平衡感覚
のようなものを指します。

例えばターン一つを取っても、
エッジの上で絶妙なバランスを取らないとできませんし、
疲れて体が思うようにコントロールできなくなると、
バランスを崩して転んでしまう事も。

リズミカルな膝の動き

氷上でバランスと取るためには
膝を上手に使うことが鍵です。

上手な人はバランス感覚だけでなく、
バランス取るための膝や体の使い方が巧みです。

私はコーチからよく
足首と膝をクッションのように柔らかく!
と言われていました。

実際に足首と膝を
意識するだけで、
ターンやエッジの切り替えが

スムーズになりました!

足運びの正確さ

足運びの正確さとは、
一方の足からもう一方の足への体重移動の時に
足を置き場所が適切か、という事を指します。

『これが正解!』というのはありませんが、
体重移動の瞬間のエッジがフラット(※)よりも
エッジに乗れる人の方が技術的に優れている

という印象を与えます。

例として、
バックからフォアに出る時に
深いフォア(又はイン)エッジに乗れるのか?
という事です。

※ エッジがフラット…ブレードが氷に対して垂直で、アウトでもインでもない状態

流れ(滑らかな動き)と滑り(エッジの推進)

概念として超!重要です!!

初めて見たときは ??? とよく分かっていませんでしたが、
今ではスケーティングの根本的な技術であると感じています。

流れ(滑らかな動き・Flow)

流れ(Flow)では、
次の動作や姿勢に移る時の
身体の動きに焦点を当てています。
ここでは安定感や動きの連続性を見ています。

Flowは選手のバランス技術、
バランス技術を支える

膝と全身のコントロール力が
反映されます。

体の動きがぎこちない人や、
ターンの後によろめいてしまう人は
このFlowが弱いと言えます。

滑り(エッジの推進・Glide)

流れ(Flow)が身体の動きに
焦点を当てているのに対して、
滑り(Glide)では
エッジと氷面が接する部分
に焦点を当てています。

Glideは氷上で行う全ての動きにおいて
欠かせない感覚です。


例えばトウノイズのしない人は
このGlideが上手な人と言えます。

パワー、スピード、加減速の多彩な利用

ここでは、単純にその瞬間のスピードが
早いかゆっくりかどうか以上に、
選手がどのように加減速しているか?
というプロセスをより重要視しています。

(私はパワー ≒ 加速度と捉えています)


もちろん速いスピードが出せる事も技術の一つです。

しかしたくさん押して押してクロスして〜という加速の方法では、
スケーティングスキルが高いという評価には繋がりません。

スピードが早けりゃいい
ってものじゃないよ〜
ということですね。


もう一つ、とても興味深いと感じたのが
スピードの減速についても言及している事です。

例えば、
繊細なエッジワークをアピールすべく
重心の位置を変えて減速したり
工夫がこらされた難しいストップであったり。

こういう部分にスケートの芸術性や醍醐味を感じますよね!


スピードに関しては
こちらの記事で詳しく考察しています!

あらゆる方向へのスケーティング

ポイントは大きく分けて2つです。

  • フォア、バック、順方向、逆方向の滑走や
    両方向に体を回転させる事ができるか
  • 方向やエッジの切り替えを早く・簡単にできるか

特にシングルの選手はジャンプもスピンも
ずっと同じ方向に回るので、
どうしても逆回転が苦手になりがちです。

(ちなみに荒川静香さんは逆の2Aまで跳べたと聞いた事があります)

方向やエッジの切り替えに関しては、
小塚崇彦選手が特に上手な印象があります。
アイスホッケー経験が大きく影響しているようですね。

片足でのスケーティング

これは見たままで、
なるべく両足で滑らない
事が好ましいとされています。

スケーティングスキルが高いのはこんな人!

評価が高い人の特徴

ここまでに評価基準をそれぞれ説明しましたが、
これらは全てが連動しています。

そして、スケーティングが上手な人には
ある共通点があります!

それは、
止まった状態から
トップスピードに乗るのが早い
という事です。

本当にスケーティングが上手な選手は
たったの2、3歩で、無理なく
トップスピードに乗る事ができます。

評価が高い人はここが上手い!

では、このような選手は何が上手なのでしょうか?
私が、特に次の3つの技術のいずれか、
あるいは全部が優れていると考えています。

① 全身のバランス感覚とコントロール
② 膝と足首の使い方
③ ブレードに乗る位置の感覚


①②は 流れ(flow)
③は 滑り(glide)の要素が強いイメージです。

また、
②はターンやステップなどの『足さばき』の要素がある動きで、
③はストロークなどの『伸び』の要素がある動きで、
特に大きく影響するように感じます。

(語り始めると長くなるので、後日改めて考察します!)

スポンサーリンク

イチ押しお手本プログラムの紹介

ここまで長々とお話しましたが、
実際に見ながら視覚的に理解していきましょう!

★ 坂本花織選手
  2019 グランプリシリーズ アメリカ大会 女子SP

【最終滑走!】坂本花織選手<女子ショートプログラム/四大陸フィギュアスケート選手権2020 in 韓国>ノーカット配信

開始5秒でほぼトップスピードです!

坂本選手は特に全身のコントロールが上手だと思います。
氷を押すパワーと正確さもありますが、
押す力以上の推進力を生み出せています。

力強い動作とあふれるエネルギーも
音楽にとても合っています。


★ カロリーナ・コストナー選手
  2014 世界選手権 女子SP

Carolina KOSTNER (ITA)-SP-WC2014

他の人と同じ氷?と疑ってしまう程、
滑らかで美しいスケーティングですね。

『ほう。。』と思わずため息が出ます。。

この選手は柔らかい膝使いとブレードに乗る位置の絶妙さで、
無理な力なく加速するのがとても上手です。


★ 小塚崇彦選手
  2008 グランプリシリーズ アメリカ大会 男子SP

Takahiko Kozuka 08 SA -SP

エッジってこんなに細かくコントロールできましたっけ?
いや、常人にはできません。笑

小塚選手は足首の柔らかさを使いこなした
エッジの深さとコントロール力が特に素晴らしいです。
ぜひ一度足元だけに注目してみて下さい。

個人的には小塚選手のプログラムの中で
3本の指に入る程好きなプログラムです!

こういった抑揚の少ない曲を滑るのは本当に難しいのですが、
曲の細かいニュアンスが
上質なスケーティングと絶妙なタイミングで表現されていて、
何度見ても飽きません。
(シンプルな最高級品という感覚です)


★ パトリック・チャン選手
  2011 世界選手権 男子SP

2011 Worlds: Patrick Chan short program – from Universal Sports

スケーティングといえばこの方!

どこをとっても素晴らしいですが、
特に膝と足首の使い方の巧みさがずば抜けています。
ホップやターンでも全然減速しません。

プログラム最後のステップでは
リンクの3/4を片足でカバーする神業を披露しています。

こちらは先に挙げた小塚選手のプログラムと同じ曲ですが、
滑る人によって解釈も表現も全く異なるのがよく分かります。

パトリック・チャン選手はスケーティングが特に有名ですが、
パフォーマンスや音楽表現など、
その他のPCS要素でも非常に高く評価されています。

最後に

今日はスケーティングスキルの定義を
かなり細かく説明していきました!

はじめは混乱するかもしれませんが、
新しい視点も見つかったのではないでしょうか?

スケーティングは演技構成点の中で
最も技術的な要素が強い項目です。

また、評価基準にはありませんが、
ジャンプやスピンが上手であることも
スケーティング技術の一つ
であると
考えられているようなので、
その人のスケート技術の総合点とさえ感じます。

(トリプルを跳ぶ選手がダブルまでの選手よりも
一般的にSSが高く評価されるのは、こうした理由からです)

スケーティングスキルの上達は
全ての技術の底上げに直結します。

技術を正しく理解し、
全身やエッジの感覚を意識して練習することで
着実に伸びますので、
地道に頑張っていきましょう!

スケーティングスキル向上のための
具体的なアプローチ方法や、
細かいコツについては
追い追い発信していきます!

本日のまとめ
  • スケーティングスキルを評価基準から理解する
  • 上手な人は、止まった状態からトップスピードに持っていくのが早い
  • 特に、以下の3つの技術に優れる;
    全身のバランス感覚とコントロール /
    膝と足首の使い方 /
    ブレードに乗る位置の感覚

演技構成点 (PCS) 5項目全てを
詳しめに解説しています♩
SS / TR / PE / CO / IN

コメント

タイトルとURLをコピーしました