こんにちは、まるです!
『ス ケ ー テ ィ ン グ が
上 手 く な り た い 』
ほとんどのスケーターが抱えている
欲求の一つですよね?
私はうまくなりたい欲まみれです!
では、何をもって
『スケーティングがうまい』
『うまくなった』
と言えるのでしょうか?
その評価指標の一つは…
『スピード』です!
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/04/380d5cc9beff0c140db9e500aad8936b.jpg)
自分の中でいい感じのスピードで
クロスやシックスステップができた時は
『もしや自分スケート上手かったのでは…?』
という謎の自信を感じます。笑
(ジャンプやスピンを練習して我に返る)
スケーティングスキルの
解説でも書いたように、
スケーティングがうまい人は
止まった状態からトップスピードに
乗るのが早いです。
では、このスピードは
どのように生まれるのでしょうか?
この記事では、
氷の上での
スピード&加速を生みだす要素
について考察する事で、
スピードとスケーティングスキル
について考えていきます!
スピードを決める3つの要素
前提の確認
まず前提として、
滑りのスピードの方程式は
スピード = 加速 ー 減速
となります。(当たり前ですね)
つまり、より速いスピードを出すには
加速を大きく、減速を小さく
しなければなりません。
スピードを決める3つの要素
前提をふまえ、私はスピードは主に
次の3要素で決まると考えています。
① 氷を押す力
② エッジの傾き
③ エッジに乗る位置
(氷とブレードが接する位置)
①②は加速、③は減速に大きく影響する
要素となります。
3つの要素の分析
3つの要素を主観に基づいて
もう少し詳しく考察&
評価してみました!
氷を押す力
フリーレッグになる足で氷を押す
事によって加速します。
氷を押す力が強いほど
加速は大きくなるので、
体力や足の筋力次第で
大きな加速力を生み出せます。
割と筋力勝負です。
(男性諸君のパワーの見せ所ですよ!!)
ただし筋力・体力があっても
氷をうまく押せなければ
力をスピードに変換する事が
できないので、
しっかり氷を押すスキルを
磨くことが必須です!
そして最大の難点は、
体力をかなり消費する事です。
かなり足にきます。
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/04/380d5cc9beff0c140db9e500aad8936b.jpg)
氷を押してばかりだと、
体力切れでプログラム後半は
無能になる可能性が…
〜主観による評価〜
難易度 :★☆☆
加速力 :★★★
体力温存 :★☆☆
主要スキル:筋力
エッジの傾き
スケーティングレッグの
エッジを深く倒す
事によって加速します。
自転車でカーブをする時に
漕がなくても加速するのと同じイメージです。
エッジの傾きだけでは
大きなスピードは生み出せませんが、
押す力と組み合わせることで
スピードが増幅され、
より少ない歩数で速い
スピードに乗ることができます。
また、氷を押さずとも
カーブと重力の力で加速できるので、
体力の消費を大幅に抑える事ができます。
プログラム後半や止まった状態からの
滑り出しで非常に有用です!
めちゃくちゃ使えます。
ただし、
重心やエッジに乗る位置の
コントロールができていないと
すぐに減速してしまうので、
傾きの深さだけでななく
総合的なエッジコントロール力
が要求されます。
〜主観による評価〜
難易度 :★★☆
加速力 :★★☆
体力温存 :★★★
主要スキル:
体幹力・ バランス感覚
エッジに乗る位置
スケーティングレッグの
エッジに乗る位置によって
減速を大幅に抑える事ができます。
これは、単に
トゥノイズがしない位置に乗る
だけではなく、
スケートが最も滑る位置に乗る
事で、その効果を最大限に発揮します!
※ トゥノイズ…トゥで氷を削る事で出る音。
特にバックで滑る時に前重心になると出やすい
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/04/380d5cc9beff0c140db9e500aad8936b.jpg)
乗る位置を 1cm 変えるだけで
『氷、変わった??』
と感じるほど感覚が違います!
減速が小さくなると、
氷を押す回数が少なくて済むので
体力の消費を抑えることができます。
そして何より、
スケートが伸びます。特に、
②エッジの傾きと組み合わさると
ものすごく伸びます。
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/06/698466-300x300.jpg)
ただ、この
スケートが最も滑る
ベストの位置を見つけること、
その位置に乗り続けることは
非常に高い技術を要します。
疲れてくるとベストの場所に
乗り続けるのが難しくなってくるので、
体力も影響します!
また、人によって違いますが
このベストの位置は
少し不安定な位置にあると
個人的には感じているので、
重心のコントロールに
あまり慣れていない方は
①押す力 と②エッジの傾き
をまず意識することを
おすすめします!
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/04/380d5cc9beff0c140db9e500aad8936b.jpg)
押す力は
フリーレッグ、
エッジの傾き・乗る位置は
スケーティングレッグ
のお仕事です!
〜主観による評価〜
難易度 :★★★
加速維持力:★★★
体力の消費:★★☆
主要スキル:
バランス感覚・
膝と足首のコントロール力
3つの要素とスケーティングの上手さ
要するに、
スケーティングが上手い=
止まった状態から
スピードに乗るのが早い人は
- 脚の力を使って
氷をしっかり押せる - 深いエッジに乗ったまま滑れる
- エッジの一番いい位置に乗れる
この3つのいずれか、もしくは
全部を装備している人です。
中でも『スケーティングスキルが高い』
と評価されるのは、
全身とエッジのコントロールを
特に要する②と③を使って
加速できる人です!
詳しくはスケーティングスキルの
「スピードの加減速の利用」をご覧ください♩
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/04/380d5cc9beff0c140db9e500aad8936b.jpg)
例えば、
パトリック・チャン選手は
エッジが非常に深いのに加えて
エッジの一番いい位置に瞬時に
乗るのが本当に上手いです!!
人によってどの要素を
重点的に使ってスピードを
出しているかが少しずつ違うので、
ぜひ見比べてみてください!
最後に
いかがでしたか?
『スピード・加速』の中は
様々な技術がつまっています。
また、こうして要素に
分解してみることで、
練習の時に意識することを
絞ることができますし、
上手な人のスケートを見る時も、
分析力が格段に上がります。
・リンク100周
・スネーク5周(足付きなし)
・ゾルバに合わせてひたすらクロス
などの普段の練習も、
より効率よく、より確実に
練習の効果が出るようになります!
![](https://figureskating-365.com/wp-content/uploads/2020/04/380d5cc9beff0c140db9e500aad8936b.jpg)
スケーティングは
ジャンプやスピンと違って
意識した瞬間から変化を
感じられることが多いので、
個人的には一番練習するのが
好きです!
滑る方は、
ぜひ一度3つのポイントを意識して
スケーティングの練習を
試してみてください!
見る方は、
『ほうほう、この選手は
○○がうまいからスピードが速いし
スケーティングがうまいんだな…』
と、さらにコアな視点で
見てみてください!
最後まで読んでいただき
ありがとうございました♩
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